VATと税関 · イタリア

2026年、イタリア税関が入着貨物を本当に止めている理由 — 税務代理人による現場からの手引き

模倣品と過少申告を脇に置けば、イタリアの国境で止まる貨物の多くは書類で止まっています。EORIの欠落、適合性マークの不備、あるいは職権で閉鎖されたのに輸入者がまだ有効だと信じているVAT番号です。

「Why Italian Customs Really Blocks Incoming Goods in 2026」と題したイラスト。イタリアの税関ゲート、大型トラック、コンテナと、事務手続の空白・EORI・VATの状態・書類を表すアイコンを配する

イタリアで税務代理人として長年業務にあたっていますが、海外の販売者から最も多く受ける質問のひとつが、なぜ自社の貨物が税関で止められたのか、というものです。模倣品と意図的な過少申告は別の話で、これは明白な不正であり、税関はそれを捕捉するために存在します。しかし私が実際に目にする差止めの大半は、不正とはまったく関係がありません。

行き着く先は事務手続の空白です。済んでいない登録、あるべき場所にない書類、あるいは輸入者自身が閉鎖を知らなかったVAT番号。本稿では、私が実際に差止めの引き金になっているのを見てきた事柄と、あわせてこの2年間の制度の地殻変動を取り上げます。それは2026年の今も、非EUの販売者の不意を突き続けています。

不正はまれで、ほとんどが書類

木製のデスクでキーボードの脇に置いた紙の税務申告書に記入する手。税関の差止めの背後にある事務手続を表す
Photo: Pexels

模倣品と税関申告での過少申告を別にすれば——いずれも不正として扱われ、それ相応に処理されます——イタリアの国境で貨物が留め置かれる最も多い理由は、私の経験では事務的なものです。

EORI番号の欠落または無効

第一の要件は有効なEORI番号です。非EU企業がEU域内で最初の税関申告を行う前に取得しなければならない識別番号で、27の加盟国税関当局のいずれかが付与します。事前に申告されたEORIがないまま貨物が到着すれば、解決するまで留め置かれます。

製品適合性マークの不備

第二は製品適合性です。求められるマークのない貨物——たとえば、その製品が自由に流通するためのEUの要件を満たしていると製造者が宣言するCEマークや、電気製品のWEEEマーク——は自由流通に置かれません。VATとEORIに関する書類がどれだけ整っていても同じです。

通関業者の役割と税務代理人の役割の混同

第三は輸入者の書類で、ここでは関係する二つの専門職の役割が絶えず混同されているのを目にします。通関業者は、貨物を通関させ、輸入申告そのものに責任を負う免許を持った専門家です。税務代理人としての私の役割はそれとは別で、VATを軸としています。取引の税務面には責任を負いますが、通関には負いません。

税関の職員から、特定の通関書類に署名したのかと直接尋ねられたこともあります。答えは「いいえ」です。それは私が担う機能ではないからです。二つの役割を混同すること、あるいは役割に必要な資格を持たない通関業者に任せることは、まさに貨物が止まる類いの書類上の空白を生みます。

ほとんどの販売者が知らない2024〜2025年の改革

デスクに広げた法律書と折りたたんだ法律専門紙、その奥にスーツ姿の専門家。2024〜2025年の税務代理制度改革を表す
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税務代理人を通じてイタリアに輸入する事業者にとって、影響が大きいのはここからです。ルールは2025年から施行されていますが、2026年の今もなお、多くの販売者が十分に理解していない部分だと考えています。

Decreto Legislativo 13/2024(2024年立法命令第13号)は、税務代理市場の健全化を目的として、二つの別個の保証義務を導入しました。これは別々の義務であり、それぞれ2024年12月の省令で内容が定められ、それぞれ2025年4月のAgenzia delle Entrate(イタリア税務当局)の決定で運用が始まりました。一方を他方と取り違えることが、まず避けるべき誤りです。

税務代理人自身が差し入れる保証

代理人である私自身が差し入れる保証で、金額は代理する事業者の数に応じて段階が決まります。少数の顧客であれば€30,000から、1,000社を超える代理人であれば€2,000,000までです。顧客が1社だけの事務所は保証を差し入れる必要がなく、要件を満たす旨の申告のみで足ります。金額の段階と48か月の最短期間は経済財務省の2024年12月9日付省令で、手続は2025年4月17日付Provvedimento n. 186368で定められています。

その時点ですでに税務代理人として業務を行っていた者には、申告と、必要な場合は保証の差し入れのために60日——2025年6月16日まで——が与えられました。これを怠ると、Agenzia delle Entrateは代理人に対し、代理するすべての事業者のVAT番号を閉鎖する手続を開始した旨を通知します。さらに60日が与えられ、その後それらの番号は職権で閉鎖されます。

実務上の帰結はこうです。海外顧客を多く抱える税務代理人は、業務を続けるというだけのために七桁の保証を税務当局に預けなければならなくなりました。そしてそれがなければ閉鎖されるのは顧客のVAT番号であって、代理人自身の登録ではありません。私は数千社の海外事業者を代理しており、新しいルールの下で業務を続けるために、最上位区分である€2,000,000の保証を差し入れています。

代理される事業者がVIESのために差し入れる保証

もう一つの別個の保証で、こちらは代理される事業者自身が負うものです。非EUまたは非EEAの企業が税務代理人を通じて事業を行いながらVIESへの登録を取得または維持するには、最低36か月にわたる€50,000以上の保証が求められます。基準は2024年12月4日付省令、運用細則は2025年4月14日付Provvedimento n. 178713によります。これは代理人として私が差し入れる保証に上乗せされる、別個の要件です。EU全体でどう機能するかは、非EU企業のためのVIESガイドで扱っています。

そのあとに続いたVAT番号閉鎖の波

私が直接見てきた範囲では、その後にVAT番号の閉鎖がまとまった波となって続きました。適格性の手続を経なかった代理人の顧客が登録を抹消されていったからです。私自身の推計では数万件規模で、改革の移行期間に集中していました。この波に巻き込まれた事業者の多くは、自分では何も間違ったことをしていません。ただ、自社の代理人が適格性を得られなかったことを知らなかっただけです。現在の再開手続がどのようなものかは、イタリアのVATとVIESの登録ガイドで順を追って説明しています。

それが今も税関の差止めとして表面化する理由

路上に横向きに置かれた黄色いコンクリート製バリアに結び付けられた、色あせたSTOPの標識。国境で留め置かれた貨物を表す
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閉鎖されたVAT番号は、自分から知らせてはくれません。事業者はイタリアのVATもEORIも有効だと思い込んだまま、通常どおり請求書を発行し、通常どおり出荷を続けられます——貨物がイタリアの港に着き、申告されたEORIの背後に有効なVAT番号が見当たらないと税関が気づく、その瞬間までは。

その時点で貨物は留め置かれます。そして職権で閉鎖されたVAT番号の再開は、私の経験では当日中に片づく手続ではありません。閉鎖より前の日付の代理委任がある場合を除き——これは適用範囲の狭い例外で、私が扱った案件でもごくわずかでした——一から取り直すことになり、しかもVIESが必要な事業者であれば€50,000の保証要件が加わります。

繰り返し申し上げている点がひとつあります。VIESへの登録は自動的に義務づけられるものではありません。それが問題になるのは、事業者がEU域内取引制度のもとで、VAT登録済みの他のEU事業者にVATを課さずに請求書を発行する必要がある場合だけです。イタリアに輸入し、イタリアの消費者に販売し、イタリアのVATを通常どおり納付している非EUの販売者には、VIESの義務はまったくありません。EORIとVATの体制があれば必ずVIESが必要だと考えている販売者を、今も見かけます。そうではありませんし、差止めの原因を切り分けるとき、この二つを混同すべきではありません。

2026年、私なら確認すること

紙に印刷された空のチェックボックスの列の先頭に置かれた赤いチェックマーク。出荷前のコンプライアンス確認を表す
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  • 自社の税務代理人が2025年の適格性手続を完了しているか確認し、Agenzia delle Entrateに差し入れた保証の証明を求めてください。VAT登録証明書だけでは足りません。2026年2月25日以降は、相手の言葉を信じるしかない状況ではなくなりました。Agenzia delle Entrate税務代理人の確認サービスを公開しており、誰でも納税者番号で照会できます。
  • 自社のVAT番号の状態は、Agenzia delle Entrateに直接確認してください。自分の側で何も変わっていないから有効なはずだ、と考えないことです。
  • 消費者にのみ販売している場合や、すでにイタリアのVATを自ら納付している場合は、VIESが必要だと決めてかからないでください。障害とみなす前に、実際の販売モデルがそれを求めているかを確認することです。
  • 通関業者の書類と税務代理人の書類は明確に分けて管理してください。権限の不備を理由とする差止めは、通常はVAT側ではなく通関側の空白です。

適格な税務代理人と組むということ

私はServix Internationalで税務代理人を務めており、イタリアの2024〜2025年のルールのもとで適格性を得て、イタリア国内で数千社の非EU事業者を代理しています。すでに貨物が止まっている場合も、自社のイタリアでの体制が確認に耐えるかを知りたいだけの場合も、私たちは貨物が出港する前にVAT・EORI・VIESの状態を確認します。それが、是正が安く済む唯一のタイミングだからです。

出典:Decreto Legislativo 13/2024(Normattiva) · 2024年12月4日付省令 — VIES保証(Gazzetta Ufficiale) · 2024年12月9日付省令 — 税務代理人の保証(Gazzetta Ufficiale) · Agenzia delle Entrate、2025年4月14日付Provvedimento n. 178713 · Agenzia delle Entrate、2025年4月17日付Provvedimento n. 186368 · Agenzia delle Entrate、税務代理人の確認サービス · 欧州委員会、EORI番号 · 欧州委員会、CEマーキング

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